T R A N S P O R T
Suicaカードの買い方・使い方・トラブル対処法(2026年版)
モバイルSuicaの設定、空港でのWelcome Suica購入、チャージ方法、改札エラーの直し方まで完全ガイド。
すぐわかるポイント
- モバイルSuica一択です。iPhoneならApple Walletで2分。物理カードを探す時間がもったいない。
- 空港で買うならWelcome Suica(成田T1/T2/T3、羽田T3のカウンター)。28日間有効、デポジット不要。
- チャージは駅の券売機(1,000円単位、上限¥20,000)またはアプリ内クレジットカード。
- レジでは**「Suicaで」**と言う。「Apple Pay」は通じない。
- 改札が開かない→残高不足なら精算機、違うカードでタッチしたなら駅事務室へ。
- モバイルSuica一択です。物理カードは2025年3月に販売再開されましたが、わざわざ買う理由はありません。
- ビューカード登録でオートチャージ設定可能。残高を気にする必要がなくなります。
- チャージ上限は¥20,000。2026年秋からコード決済機能が追加され、最大¥300,000まで対応予定。
- 全国相互利用対応——東京で買ったSuicaは大阪・京都・福岡・札幌でもそのまま使えます。
- 新幹線の切符は別途購入必要。Suicaでは乗れません。
この記事でわかること
✅ モバイルSuicaの設定方法(iPhone/Android)
⏱️ 空港でのWelcome Suica購入場所と手順
💰 チャージ方法3種類と上限額
⚠️ 改札エラー別の対処法と駅事務室での解決手順
Suicaとは
SuicaはJR東日本が発行する交通系ICカードです。1日あたり約4,000万件の利用があり、日本で最も普及しているキャッシュレス決済手段の一つです。
基本機能:
- 電車・バスの改札でタッチするだけで自動精算
- コンビニ・自販機・飲食店での支払い
- コインロッカー・タクシー(一部)での利用
- 全国相互利用対応(PASMO、ICOCA、TOICA、Kitacaなど10種類のカードと互換)
PASMOとの違いは?
ありません。気にする必要はありません。SuicaはJR東日本、PASMOは東京メトロや私鉄が発行していますが、機能はまったく同じです。どちらか1枚あれば十分です。
2023年の物理カード販売停止——2026年の今どうなっているか
**ここが落とし穴です。**古いガイドブックやブログには「駅の券売機でSuicaを買える」と書いてあります。間違いです。
2023年6月、世界的な半導体不足の影響でSuicaとPASMOの無記名カード販売が停止されました。2025年3月1日に販売が再開されましたが、在庫は限定的で、すべての駅で買えるわけではありません。
現在の状況(2026年2月時点):
- 無記名Suica/PASMOカード:一部の駅で販売再開(在庫次第)
- 記名式Suica:みどりの窓口で購入可能
- Welcome Suica:空港カウンターで購入可能(旅行者専用)
- モバイルSuica:いつでもどこでも即座に発行可能
**結論:モバイルSuica一択です。**物理カードを探し回る時間がもったいない。スマホがあれば2分で設定完了します。
Suicaの入手方法:4つの選択肢
A: モバイルSuica(iPhone)— おすすめ
所要時間:2分
必要なもの:iPhone(Apple Pay対応機種)、クレジットカード(チャージ用)
手順:
- Walletアプリを開く
iPhoneに最初から入っているアプリです。 - 右上の「+」をタップ
- 「交通系ICカード」を選択
- 「Suica」を選択
- チャージ金額を選択(¥1,000〜¥10,000)
- Apple Payで支払い(登録済みクレジットカードまたは新規追加)
- 完了
これだけです。物理カードは不要。すぐに改札で使えます。
メリット:
- 即座に発行可能
- デポジット不要
- 紛失時もiCloudで復元可能
- チャージがアプリ内で完結
デメリット:
- スマホの電池が切れると使えない(ただし、iPhoneは電池切れ後も数時間はSuicaが使える「予備電力機能」あり)
B: モバイルSuica(Android)
所要時間:3分
必要なもの:Android端末(おサイフケータイ対応)、クレジットカード
手順:
- Google Playストアから「モバイルSuica」アプリをダウンロード
- アプリを開き「新規会員登録」
- メールアドレスとパスワードを設定
- クレジットカード情報を登録
- 初回チャージ金額を選択(¥1,000〜)
- 完了
Google Payからも設定可能ですが、モバイルSuicaアプリの方が機能が豊富です(定期券購入、グリーン券購入など)。
C: Welcome Suica / Pasmo Passport(空港カウンター)
**旅行者専用の物理カードです。**28日間有効、デポジット不要。
購入場所:
成田空港:
- 第1ターミナル:JR東日本駅たびコンシェルジュ(成田空港駅改札外)、Welcome Suica専用発売機
- 第2ターミナル:JR東日本駅たびコンシェルジュ(空港第2ビル駅改札外)、Welcome Suica専用発売機
- 第3ターミナル:JR東日本駅たびコンシェルジュ、Welcome Suica専用発売機
羽田空港:
- 第3ターミナル:JR東日本駅たびコンシェルジュ(羽田空港第3ターミナル駅改札外)、Welcome Suica専用発売機
都内:
- 東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅、横浜駅のJR東日本駅たびコンシェルジュ
価格:¥1,000 / ¥2,000 / ¥3,000 / ¥4,000 / ¥5,000 / ¥10,000(全額チャージ済み、デポジット不要)
注意点:
- 28日間の有効期限あり(期限後は使用不可、払い戻しも不可)
- 記名不可(紛失時の再発行不可)
- 1人1枚まで
- パスポート提示が必要
D: 物理カード(限定販売)
2025年3月に販売再開されましたが、在庫は限定的です。
購入場所:
- JR東日本の主要駅のみどりの窓口(記名式)
- 一部の駅の券売機(無記名式、在庫次第)
価格:¥500(デポジット)+チャージ金額
デメリット:
- 在庫が不安定
- デポジット¥500が必要
- 紛失時の再発行不可(無記名式の場合)
**結論:わざわざ買う理由はありません。**モバイルSuicaの方が便利です。
選び方テーブル
| 選択肢 | おすすめ度 | 所要時間 | デポジット | 有効期限 | 紛失時の再発行 |
|---|---|---|---|---|---|
| モバイルSuica(iPhone) | ★★★★★ | 2分 | 不要 | なし | 可能 |
| モバイルSuica(Android) | ★★★★★ | 3分 | 不要 | なし | 可能 |
| Welcome Suica | ★★★☆☆ | 5〜10分 | 不要 | 28日間 | 不可 |
| 物理カード | ★☆☆☆☆ | 10〜30分 | ¥500 | なし | 不可(無記名) |
チャージ方法
Suicaの残高上限は**¥20,000**です。これを超えてチャージすることはできません。
方法1: アプリ内クレジットカードチャージ(最速)
**モバイルSuica限定。**最も速く、最も便利な方法です。
手順(iPhone):
- Walletアプリを開く
- Suicaカードをタップ
- 「チャージ」をタップ
- 金額を選択(¥1,000〜¥10,000)
- Face ID / Touch IDで認証
- 完了(数秒)
手順(Android):
- モバイルSuicaアプリを開く
- 「チャージ」をタップ
- 金額を入力
- クレジットカードで支払い
- 完了
注意:セキュリティ制限
モバイルSuicaでは不正利用防止のため、クレジットカードチャージに独自の上限額を設定しています。新規登録直後や、短期間に大量チャージすると「エラー2320」が表示され、一定期間チャージできなくなります。
エラー2320が出たら:
- Apple Pay経由でチャージ(右側のチャージボタン)
- 現金チャージ(駅の券売機、コンビニ)
- 一定期間待つ(数日〜数週間)
この制限は解除時期が公開されていません。電話で問い合わせても解除できません。
方法2: 駅の券売機(ステップバイステップ)
物理カードとモバイルSuica両方で使えます。
手順:
- 券売機の前に立つ
黒い多機能券売機を探してください。ピンク色の券売機は切符専用です。 - 「チャージ」ボタンをタッチ
画面右下にあります。 - カードを置く / スマホをかざす
- 物理カード:カード挿入口に入れる
- モバイルSuica:リーダー部分(画面下の丸いマーク)にスマホをかざす
- 金額を選択
¥1,000 / ¥2,000 / ¥3,000 / ¥5,000 / ¥10,000 - 現金を投入
紙幣または硬貨。お釣りが出ます。 - 完了
カードを取る / スマホを離す
所要時間:30秒〜1分
方法3: コンビニレジ
セブンイレブンのみ、セブン銀行ATMで現金チャージ可能です。
手順:
- セブンイレブン店内のセブン銀行ATMを探す
- 画面で「電子マネー」を選択
- 「チャージ」を選択
- カードを置く / スマホをかざす
- 金額を選択
- 現金を投入
- 完了
**注意:レジではチャージできません。**セブンイレブンでもATMのみです。ローソン、ファミリーマート、ミニストップではSuicaの現金チャージはできません。
オートチャージの設定方法(居住者向け)
ビューカード(JR東日本のクレジットカード)を持っている場合のみ設定可能です。
メリット:
- 残高が一定額以下になると自動的にチャージ
- 改札を通るたびに残高を気にする必要がなくなる
設定方法:
- モバイルSuicaアプリを開く
- 「オートチャージ設定」を選択
- ビューカードを登録
- チャージ条件を設定(例:残高が¥1,000以下になったら¥3,000チャージ)
- 完了
**注意:**首都圏のJR・メトロ・私鉄の改札でのみ作動します。大阪や京都の改札では作動しません。
使える場所
交通機関(固有名詞で)
東京:
- JR東日本(山手線、中央線、総武線、京浜東北線など全路線)
- 東京メトロ(銀座線、丸ノ内線、日比谷線など全9路線)
- 都営地下鉄(浅草線、三田線、新宿線、大江戸線)
- 京王電鉄
- 小田急電鉄
- 東急電鉄
- 西武鉄道
- 東武鉄道
- 京成電鉄
- 路線バス(都営バス、京王バス、小田急バスなど)
全国:
- 大阪:JR西日本、大阪メトロ、阪急、阪神、近鉄
- 京都:JR西日本、京都市営地下鉄、京阪、阪急
- 福岡:JR九州、福岡市地下鉄、西鉄
- 札幌:JR北海道、札幌市営地下鉄
使えないもの:
- 新幹線の切符(別途購入必要。みどりの窓口または券売機で)
- 一部の地方バス(事前に確認が必要)
- 特急列車の特急券(乗車券は使えるが、特急券は別途購入)
店舗
コンビニ:
- セブン-イレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- NewDays(駅構内)
飲食店:
- マクドナルド
- スターバックス
- すき家
- 吉野家
- 松屋
- サイゼリヤ
- ガスト
- ドトールコーヒー
その他:
- 自動販売機(駅、街中)
- コインロッカー
- タクシー(一部、車両にSuicaマークがあるもの)
- イオン、イトーヨーカドー(一部店舗)
使えない場所:
- 現金のみの個人店
- 一部の観光地の土産物店
- 一部の飲食店(特に小規模店舗)
レジでの支払い方
**ここが重要です。**海外と日本では決済の伝え方が違います。
正しい流れ:
- 店員:「お支払い方法は?」
- あなた:「Suicaで」
- リーダーにスマホ/カードをかざす
- 「ピッ」と鳴ったら完了
言ってはいけないこと:
- ❌ 「Apple Pay」(通じない、または混乱する)
- ❌ 「タッチ決済」(クレジットカードのタッチと混同される)
- ❌ 「IC」(曖昧すぎる)
FeliCaリーダーの見た目:
黒い四角い端末に、丸いマークがあります。そこにスマホ/カードをかざします。
よくある失敗:二度タッチしない
「ピッ」と鳴った後、もう一度タッチすると二重決済になります。1回だけタッチして、すぐに離してください。
改札が開かない!エラー別対処法
エラー1: 残高不足
**症状:**改札のディスプレイに「残高不足」と表示される。
**原因:**運賃が足りない。
対処法:
- 改札を出ずに、近くの**精算機(fare adjustment machine)**を探す
- 精算機にSuicaをタッチ
- 不足額が表示される
- 現金を投入
- 改札に戻ってもう一度タッチ
所要時間:2〜3分
エラー2: 違うカード/スマホでタッチ
**症状:**改札が開かず、「駅員にお尋ねください」と表示される。
**原因:**入場時と退場時で違うSuicaを使った。または、スマホに複数のSuicaが入っていて、違うカードが反応した。
対処法:
- 改札を出ずに、駅事務室に行く
- 駅員に「入場時と違うカードでタッチしてしまいました」と伝える
- 駅員が記録を確認し、手動で処理
- 完了
所要時間:5〜10分
エラー3: 入場記録がない
**症状:**改札が開かず、「入場記録がありません」と表示される。
原因:
- 入場時に改札を通らなかった(乗り換え時など)
- 入場時にタッチし忘れた
対処法:
- 駅事務室に行く
- 駅員に「入場記録がないと表示されました」と伝える
- 乗車駅を申告
- 駅員が手動で処理
- 完了
所要時間:5〜10分
エラー4: 「もう一度タッチしてください」
**症状:**改札のディスプレイに「もう一度タッチしてください」と表示される。
原因:
- タッチが速すぎた
- カード/スマホの位置がずれた
- 複数のICカードが重なっている(財布の中など)
対処法:
- 1秒間静止してタッチ
- リーダーの中心にしっかりかざす
- 財布の中に複数のICカードがある場合は、Suicaだけを取り出す
エラー5: スマホの電池切れ
**症状:**スマホが反応しない。
**原因:**バッテリー切れ。
対処法:
- **iPhone:**電池切れ後も数時間は「予備電力機能」でSuicaが使えます。通常通りタッチしてください。
- **Android:**電池切れ後は使えません。駅事務室に行き、現金で精算してください。
所要時間:5〜10分
エラー6: JR↔メトロの乗り換えで改札を通過しなかった
**症状:**乗り換え後の改札で「入場記録がありません」と表示される。
**原因:**JRと東京メトロは別会社です。乗り換え時に一度改札を出て、もう一度入る必要があります。改札を通らずに乗り換えると、記録がずれます。
対処法:
- 駅事務室に行く
- 駅員に「乗り換え時に改札を通らなかった」と伝える
- 駅員が手動で処理
- 完了
所要時間:5〜10分
払い戻し方法
旅行者:JR東日本カウンター
**場所:**主要駅のみどりの窓口
手順:
- みどりの窓口に行く
- 「Suicaの払い戻しをお願いします」と伝える
- カード/スマホを提示
- 残高が現金で返金される
- 手数料¥220が差し引かれる
**物理カードの場合:**デポジット¥500も返金されます。
**Welcome Suicaの場合:**有効期限内のみ払い戻し可能。期限後は不可。
居住者:アプリ内
モバイルSuica限定。
手順:
- モバイルSuicaアプリを開く
- 「会員メニュー」→「退会」
- 残高が登録クレジットカードに返金される
- 手数料¥220が差し引かれる
**注意:**退会すると、そのSuicaは使えなくなります。再度使いたい場合は新規登録が必要です。
うまくいかない時(トラブルシューティング)
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| モバイルSuicaがレジで反応しない | NFC機能がオフ | 設定→接続済みデバイス→NFCをオンにする(Android) |
| チャージできない(エラー2320) | セキュリティ制限 | Apple Pay経由でチャージ、または現金チャージ |
| 改札が開かない(残高不足) | 運賃が足りない | 精算機で不足額を支払い |
| 改札が開かない(入場記録なし) | 入場時に改札を通らなかった | 駅事務室で手動処理 |
| スマホの電池切れで改札を出られない | バッテリー切れ | iPhone:予備電力機能で使える。Android:駅事務室で現金精算 |
| Welcome Suicaの有効期限が切れた | 28日間経過 | 払い戻し不可。新しいSuicaを購入 |
| 複数のICカードが反応する | 財布に複数のカード | Suicaだけを取り出してタッチ |
| チャージ上限¥20,000を超えたい | 上限制限 | 2026年秋のコード決済機能追加まで待つ、または複数枚のSuicaを使う |
よくある質問(FAQ)
Q1: SuicaとPASMOの違いは?
A: ありません。発行会社が違うだけで、機能はまったく同じです。どちらか1枚あれば十分です。
Q2: モバイルSuicaとWelcome Suicaの違いは?
A: モバイルSuicaは有効期限なし、紛失時の再発行可能。Welcome Suicaは28日間有効、紛失時の再発行不可。旅行者で28日以内の滞在ならWelcome Suicaでも問題ありませんが、モバイルSuicaの方が便利です。
Q3: 新幹線に乗れる?
A: 乗れません。新幹線の切符は別途購入が必要です。みどりの窓口または券売機で購入してください。
Q4: 大阪や京都でも使える?
A: 使えます。全国相互利用対応なので、東京で買ったSuicaは大阪・京都・福岡・札幌でもそのまま使えます。
Q5: チャージ上限¥20,000を超えたい
A: 現在は不可能です。2026年秋にモバイルSuicaアプリにコード決済機能が追加され、最大¥300,000までチャージ可能になる予定です。
Q6: 子供料金は?
A: 小児用Suicaを購入すれば、自動的に子供料金が適用されます。Welcome Suicaにも小児用があります(購入時にパスポート提示が必要)。
Q7: 払い戻し時の手数料は?
A: ¥220です。ただし、残高が¥220以下の場合は全額手数料として差し引かれ、返金額は¥0になります。
Q8: モバイルSuicaを機種変更時に引き継げる?
A: 可能です。iPhone→iPhoneの場合はiCloudで自動引き継ぎ。Android→Androidの場合はアプリで機種変更手続きが必要です。
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最終確認: 2026年2月