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東京の決済事情
PayPay、クレジットカード、Apple Pay、Suica——何が使えて、何が使えないか。外国人が持つべき決済手段。
すぐわかるポイント
- ベスト構成:クレジットカード(Visa/Mastercard)+スマホにSuica+現金1〜2万円。
- PayPayは日本の電話番号がないと登録できない。観光客は不要。
- レジでは「Apple Pay」と言わず、**「クレジットのタッチで」「Visaタッチで」か「Suicaで」**と伝える。
- 物理クレジットカードは必ず持ち歩く。ホテルのデポジット、レンタカー、一部の券売機はスマホ決済非対応。
- 現金のみの店もまだ存在する。万能な決済手段は日本にはない。
- ベスト構成:クレジットカード+PayPay+Suica+Apple Pay。これでほぼ全店舗に対応できる。
- 個人店は「カード不可、PayPayのみ」のパターンが多い。PayPayは持っておくと便利。
- レジでは「Apple Pay」と言わず、**「クレジットのタッチで」「Visaタッチで」か「Suicaで」**と具体的に伝える。
- 物理クレジットカードは必ず持ち歩く。ホテルのデポジット、レンタカー、一部の券売機はスマホ決済非対応。
- 現金のみの店もまだ存在する。常に1万円程度は手元に。
日本の決済手段の全体像
日本は長らく”現金大国”と言われてきましたが、近年は急速にキャッシュレス化が進んでいます。経済産業省の公表データによると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%に達し、年々上昇傾向にあります。
一方で、現実の店舗では「クレジットカードは使えないがPayPayは使える」「現金のみ」というケースも存在します。日本の決済事情は一見シンプルではありません。
現在、日本で主に使われている決済手段は次の通りです。
- 現金
- クレジットカード(Visa / Mastercard / JCB など)
- QRコード決済(PayPay、楽天ペイ、d払い など)
- 交通系電子マネー(Suica、PASMO など)
- モバイルウォレット(Apple Pay / Google Pay) 大手チェーン店や百貨店ではクレジットカードがほぼ利用可能です。一方で、個人経営の飲食店や小規模店舗では、手数料負担の関係からクレジットカードを導入していない場合があります。その代わり、導入コストが低いQR決済(特にPayPay)のみ対応しているケースが増えています。
PayPayとは?外国人でも使える?
PayPayは日本最大級のQRコード決済サービスです。スマートフォンアプリを使い、店舗に表示されたQRコードを読み取る、あるいは自分のQRコードを提示して支払います。
PayPayの特徴:
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加盟店数が非常に多い——小規模店舗や屋台でも導入されていることがある
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キャンペーンやポイント還元が多い
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本人確認には運転免許証やマイナンバーカードのほか、在留カードも利用可能(PayPay公式ヘルプより) **外国人でもPayPayは使える?**結論としては「在留者であれば利用可能」です。ただし、以下の条件を満たす必要があります。
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日本の携帯電話番号(SMS認証が必要)
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本人確認書類(在留カードなど)
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日本の銀行口座またはクレジットカード 短期滞在の観光客の場合、日本の電話番号や銀行口座がないケースが多いため、PayPayアカウントを新規作成して利用するのは現実的ではありません。
クレジットカードは使える?
Visa・Mastercard・JCBなどの国際ブランドカードは、日本全国の多くの店舗で利用可能です。観光客にとっては、最も汎用性が高い支払い手段と言えます。特に以下の場所ではほぼ問題なく使えます。
- ホテル
- 百貨店
- 大型商業施設
- コンビニ
- 観光施設 ただし、「クレジットカード不可、PayPayのみ可」という小規模店舗も存在します。完全にカードだけで生活できるとは限らない点には注意が必要です。
Apple Payは使える?——海外と日本の”違い”に注意
Apple Pay自体は世界共通の名前ですが、**日本の店頭での通り方は海外と少しクセが違います。**ここを理解しておくと「Apple Payって言ったのに弾かれた…」を減らせます。
海外での主流:EMVコンタクトレス(タッチ決済)
欧米や多くの国で「Apple Pay」と言えば、基本はクレジットカードのEMVコンタクトレス(タッチ決済)を指します。
日本で強い:FeliCa系(iD / QUICPay / Suica)
日本は昔からFeliCa(電子マネー文化)が強く、Apple Payも日本ではiD / QUICPay / Suicaといった”日本独自寄り”の支払い導線が広く使われています。
**ここが落とし穴:**日本のレジでは「Apple Pay=iD or QUICPay」と解釈されることがあり、海外発行カードをApple Payに入れているだけだと、その店舗の端末設定によっては通らないケースがあります。逆に、同じ店でも「タッチ決済(Visa/Mastercardのコンタクトレス)」として処理すると通る、ということが起きます。
レジでの伝え方のコツ:
- EMVのタッチ決済を狙う:「クレジットのタッチで」「Visaタッチで」
- FeliCa系を狙う(日本発行カードでiD/QUICPayを入れている場合):「iDで」「QUICPayで」 「Apple Pay」とだけ言うのは曖昧です。決済ネットワークを具体的に伝えましょう。
交通系ICカード——最も万能な選択肢
SuicaやPASMOは本来鉄道・バス用のICカードですが、コンビニや自動販売機、飲食店でも広く使えます。日本で最も普遍的に受け入れられているキャッシュレス決済と言えるかもしれません。
Apple Payに追加すれば、スマートフォンだけで電車にも買い物にも対応可能です。PINもサインも不要——タッチするだけ。
観光客にとっては、PayPayよりもはるかに現実的で便利な選択肢です。電車、コンビニ、自販機、多くの飲食店がワンタッチで済みます。
詳しくはSuicaガイドをご覧ください。
外国人は何を使うのがベストか?
**観光客の場合:**最も安定する組み合わせは以下です。
- クレジットカード(Visa / Mastercard)——中〜大型店舗はほぼ対応
- Suica(スマホに追加)——電車+ちょっとした買い物をどこでも
- 現金(1〜2万円)——現金のみの店や緊急用 PayPayは観光客には不要です。気にしなくて大丈夫。
**在留者の場合:**日本の電話番号と在留カードがあれば、PayPayも含めほぼすべての決済手段が利用可能になります。理想の組み合わせは:クレジットカード + PayPay + Suica + Apple Pay。これでほぼすべての店舗に対応できます。
**最後に一つ注意:物理クレジットカードは必ず1枚持ち歩きましょう。**日本の決済インフラはまだ完全統一されていません。物理カードが必要になる場面があります。
- ホテルのチェックイン時にデポジットとして物理カード提示を求められる
- 駅ビルや大型商業施設の一部テナントで、返品・高額決済・本人確認の都合でカード現物確認が必要になる
- レンタカー利用時にICチップ付きクレジットカード現物が必要
- 一部の自動精算機や券売機でタッチ非対応
- 暗証番号入力(PIN)を物理端末で求められる タッチ決済は便利ですが、「スマホだけあれば大丈夫」とは限りません。冗長構成が安心です。