F O O D

居酒屋の注文完全ガイド:お通し・飲み放題・暗黙のルールまで

入店からお会計まで全手順。お通しの正体、飲み放題の相場¥1,500〜、頼むべきメニュー、レジで言う言葉、支払い方法を解説。

居酒屋の注文完全ガイド:お通し・飲み放題・暗黙のルールまで

すぐわかるポイント

  • 入口で人数を伝える。 指を立てればOK。席に着くと頼んでいない小鉢が出る——これがお通し(¥300〜¥500/人)。席料込みの日本の慣習で、ぼったくりではない
  • 最初はドリンクから。とりあえずビール」(toriaezu biiru)が定番。次に2人で3〜5皿をシェア
  • メニューが読めない? これを頼めば間違いなし:枝豆、唐揚げ、ポテトサラダ、焼き鳥盛り合わせ、刺身盛り合わせ
  • 飲み放題(のみほうだい):2時間¥1,500〜¥2,500。グループなら圧倒的にお得。「飲み放題ありますか?」と聞く。
  • 会計は「お会計お願いします」。 出口近くのレジで支払い。チップ不要。小さい店は現金のみが多い。
  • 予約はホットペッパーグルメか食べログ。 金・土の19時以降は激戦——2〜3日前に予約すべし。
  • 飲み放題コースがコスパ最強:1人¥3,000〜¥5,000で2時間飲み放題+料理5〜8品。メニューやサイトで「コース」を探す。
  • チェーン居酒屋のタブレット注文が便利:鳥貴族(全品¥370均一)、新時代(焼き鳥50円〜)、金の蔵、和民。英語メニュー対応のタブレットが多い。
  • PayPayは強い味方。 クレカ非対応でもPayPayだけ使える個人居酒屋は多い。入口のステッカーを確認してから座る。→ 支払い方法ガイド
  • ラストオーダーは閉店30分前、または飲み放題の残り30分前。逃すと追加注文できない。

この記事でわかること

できるようになること

  • 入店からお会計まで全ステップを、レジで言う言葉つきで理解
  • お通し・飲み放題・ラストオーダーの仕組みを知って損しない
  • メニューが読めなくても迷わず注文できる

⏱️ 所要時間: 居酒屋は2〜3時間が一般的(ラーメン店のように急がない)

💰 予算: 1人¥2,000〜¥4,000(単品)/ ¥3,000〜¥5,000(飲み放題コース)

⚠️ 注意点:

  • お通し(¥300〜¥500)は席に着くと自動で出る
  • ラストオーダーを逃すと追加不可
  • 割り勘文化——食べた量に関係なく均等割り

ステップ1:入店する

赤提灯とのれんが目印の居酒屋入口

赤提灯(あかちょうちん)とのれんが居酒屋の目印。

入口での会話

スタッフ: 「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

あなた: 指を立てて人数を示す。2本=2人。

スタッフ: 「カウンターでもよろしいですか?」

あなた: テーブルが良ければ「テーブル席はありますか?」と聞く。

席の種類

種類日本語特徴備考
テーブルテーブル席通常の椅子+テーブル最も一般的
カウンターカウンターバースタイル1人や2人に最適
座敷座敷(ざしき)畳の上に座る靴を脱ぐ。下駄箱に入れる
個室個室(こしつ)壁で囲まれた部屋グループ向け。要予約が多い

落とし穴:座敷席。 2階や小上がりに案内されたら、靴を脱ぐエリアがないか確認する。畳の上に靴のまま上がるのは重大なマナー違反。周りが靴を脱いでいたら、迷わず脱ぐ。靴下は履いたままでOK(素足はやや失礼)。


ステップ2:お通し——頼んでいない皿の正体

席に着いて30秒以内に、頼んでいない小鉢が届く。これがお通し(おとおし)。関西では突き出し(つきだし)とも言う。

正体: 1人¥300〜¥500の席料+小さなつまみ。枝豆、冷奴、漬物、その日の仕込み料理など。

ぼったくりではない。 日本のほぼすべての居酒屋に存在する慣習。バーのカバーチャージと同じだが、食べ物が付いてくる分マシ。

断れる? チェーン店では断れるケースもある。個人店で断るのは、イタリアンレストランでパンを拒否するようなもの——できなくはないが気まずいし、料金はそのまま請求されることも。

逆張りアドバイス: お通しはむしろ便利。ドリンクと料理が届くまでの空白を埋めてくれる。文句を言わず食べて次に進むのが正解。


ステップ3:まずドリンクを頼む

日本の居酒屋の流れはドリンク→料理→追加ドリンク→追加料理→会計

魔法のフレーズ

あなた:とりあえずビール

日本の居酒屋で最も有名な一言。「メニュー見ながらとりあえずビール」という意味。テーブル全員がこれを言う。店員はうなずく。60秒でビールが届く。その間にフードメニューを熟読する。

ドリンクメニュー早見表

日本語読み方中身相場
生ビールなまビールドラフトビール(アサヒ、キリン、サントリー)¥400〜¥600
ハイボールハイボールウイスキー+ソーダ。日本で大人気¥350〜¥500
レモンサワーレモンサワー焼酎+ソーダ+レモン¥350〜¥500
チューハイチューハイ焼酎+ソーダ+フルーツ風味¥350〜¥500
日本酒にほんしゅ熱燗(あつかん)か冷酒(れいしゅ)で¥400〜¥800
梅酒うめしゅ梅のリキュール。甘い¥400〜¥600
ソフトドリンクソフトドリンクウーロン茶、コーラなど¥200〜¥400

店員に聞かれるフレーズ: 「最初のお飲み物は?」

熱燗が欲しい時: 「熱燗ください」 冷酒が欲しい時: 「冷酒ください」 おすすめを聞きたい時: 「おすすめの日本酒は?」


ステップ4:料理を頼む

唐揚げ、枝豆、焼き鳥など居酒屋料理の小皿

居酒屋の料理はシェアが基本。小皿で多品種。

店員の呼び方

3つの方法:

  1. 呼び出しボタン(テーブルにあるベル)——チェーン店・モダン居酒屋はほぼこれ
  2. タブレット注文——鳥貴族、和民、金の蔵などチェーン店で増加中
  3. 「すみません」と手を挙げる——どこでも通じる。日本では大きめの声で言っても失礼ではない

何品頼むべきか

目安:2人で3〜5品。 居酒屋の1皿は小さい(シェア前提)。最初から全部頼まない。追加注文するのが普通。

注文の流れ:

  1. ラウンド1(ドリンクと一緒に): 枝豆、唐揚げ、ポテトサラダ
  2. ラウンド2: 焼き鳥、刺身、焼き魚
  3. ラウンド3(〆): お茶漬け、焼きそば、おにぎり

間違いない定番メニュー

日本語読み方中身頼む理由
枝豆えだまめ塩ゆで大豆居酒屋の大定番スターター
唐揚げからあげ鶏の唐揚げサクサクでジューシー。万人受け
ポテトサラダポテトサラダクリーミーなポテサラ想像以上に美味い
焼き鳥 盛り合わせやきとり もりあわせ鶏の串焼き盛り合わせ5〜6種の盛り合わせで
刺身盛り合わせさしみ もりあわせ新鮮な刺身の盛り合わせ鮮度が居酒屋の実力
たこわさたこわさタコのわさび和えコリコリ辛い。ビールに合う
厚揚げあつあげ揚げ豆腐外サク中トロ。ベジタリアンにも
焼きそばやきそばソース焼きそば〆の定番
お茶漬けおちゃづけご飯に出汁をかけたもの飲んだ後の胃に最高

冒険したい人向け

日本語中身備考
もつ煮込み内臓の煮込み濃厚。東京居酒屋の王道
ホルモン内臓の焼き独特の食感と風味
なんこつ唐揚げ鶏軟骨の唐揚げコリコリ。意外とハマる
馬刺し馬肉の刺身赤身でさっぱり。地域の名物

飲み放題(のみほうだい):東京最強のコスパ

飲み放題=定額で時間内ドリンク飲み放題。チェーン居酒屋のほぼ全店と、多くの個人店で提供。

仕組み

項目標準的な条件
価格¥1,500〜¥2,500/人(ドリンクのみ)
コース価格¥3,000〜¥5,000/人(ドリンク+料理5〜8品)
時間2時間(90分や3時間もあり)
含まれるものビール、ハイボール、チューハイ、日本酒、焼酎、ソフトドリンク
含まれないものプレミアム日本酒、銘柄ウイスキー、ワイン(追加料金)
ラストオーダー終了30分前

飲み放題の頼み方

あなた: 「飲み放題ありますか?」

店員: 「2時間で¥1,980です」

あなた: 「お願いします」

落とし穴:ラストオーダーの時計。 残り30分で店員が「ラストオーダーです」と声をかけてくる。ここで欲しいものをすべて頼む。 2回目はない。多くのテーブルは最後に2〜3杯まとめ注文して残り30分をしのぐ。

逆張りアドバイス: 飲み放題コース(料理+ドリンク)は、単品で頼むよりほぼ確実に安い。料理の選択肢が限定されても、3人以上なら数字が合う。迷ったらコースにしておけ。


ステップ5:お会計

会計を頼む言い方

あなた:お会計お願いします」(おかいけい おねがいします)

またはジェスチャー: 両手の人差し指で×を作る。日本の「お会計」サイン。店員に通じる。

支払い場所

ほとんどの居酒屋: 出口近くのレジで支払う。店員が伝票を渡す→レジに持って行く→支払い。

一部の居酒屋: テーブルでハンディ端末を持ってきて支払い。

支払い方法

方法居酒屋での対応率
現金100%——どこでも確実
クレジットカード(Visa/Mastercard)チェーン店〜70%、個人店〜40%
PayPay〜60%。小規模店でも意外と対応
Suica・交通系ICチェーン店〜50%、個人店はまれ

現金が最も安全。 手書きメニューで10席の小さな居酒屋?まず間違いなく現金のみ。→ 支払い方法ガイド

割り勘(わりかん)

日本の居酒屋文化は割り勘が基本。食べた量・飲んだ量に関係なく、全員で均等に割る。

別会計にしたい場合:「別々でお願いします」(べつべつで おねがいします)。ただし対応できない店もある。1人が払って後でPayPayで送り合うのが現実的。

チップは不要。ゼロ。 余分に置くと店員が混乱する。


暗黙のルール

1. 自分で注ぐな、人に注げ

グループの席では、他の人のグラスにお酒を注ぐ(特に目上の人や上司)。瓶は両手で持つ。注いでもらう時はグラスを両手で持つ。自分のグラスには自分で注がない——誰かが気づいて注いでくれる。

2. 乾杯の儀式

全員にドリンクが行き渡るまで誰も飲まない。「乾杯!」(かんぱい!)の掛け声で一斉に飲む。グラスを合わせるのは任意。

3. 箸のマナー

取り箸を使うか、自分の箸をひっくり返して持ち手の端で取る。箸から箸へ食べ物を渡してはいけない——火葬の骨拾いを連想させ、日本人を深く不快にする。

4. 座敷では靴を脱ぐ

小上がりの畳スペースに上がるときは靴を脱ぐ。靴下は履いたまま(素足はやや無作法)。


うまくいかない時

症状原因解決方法
頼んでいない料理が来たお通し(席料)食べる。¥300〜¥500で自動加算される慣習
メニューがまったく読めない日本語のみ・写真なし他のテーブルの料理を指さして「あれと同じものください
店員が来ない呼び出しボタン/すみませんを待っているボタンを押すか「すみません」と大きめの声で。日本では失礼にならない
まだ足りない居酒屋の量は少なめ追加注文する。何度でもOK。厨房は空いている
会計が高く感じるお通し+消費税10%+サービス料伝票の「お通し」行を確認。消費税10%は加算表示の場合あり
飲み放題の時間が余っている用事があるいつでも帰ってOK。すでに料金は払っている

知っておくべきチェーン居酒屋

旅行者にも在住者にも便利な、手頃で外国人フレンドリーなチェーン:

チェーン名1人あたり特徴英語メニュー備考
鳥貴族¥2,000〜¥3,000焼き鳥(全品¥370均一)タブレット(英語対応)お通しなし。コスパ焼き鳥の王
新時代¥1,500〜¥2,500伝串(鶏皮¥50〜)一部対応急成長中。超低価格
和民¥2,500〜¥4,000総合居酒屋タブレット(英語対応)飲み放題コースが充実
金の蔵¥2,000〜¥3,500総合居酒屋タブレット(英語対応)安い飲み放題
魚民¥2,500〜¥4,000海鮮系タブレット(英語対応)チェーンにしては刺身が良い
串カツ田中¥2,000〜¥3,500串カツタブレット(英語対応)自分で揚げるスタイルも

よくある質問

Q: お通しは断れる?

A: チェーン居酒屋(鳥貴族など)ではそもそもお通しがない、または断れる場合がある。個人店では断っても料金がかかることが多い。¥300〜¥500なので、食べて次に進むのが最善。

Q: 飲み放題は得?

A: 3杯以上飲むなら確実に得。ビール1杯¥400〜¥600。3杯=¥1,200〜¥1,800。飲み放題は¥1,500から。3人以上のグループなら飲み放題コース(料理付き)がほぼ確実に安い。

Q: 1人で居酒屋に行ける?

A: もちろん。カウンター席は1人客のために設計されている。2〜3品と数杯のドリンクで完璧な晩ごはん。平日の1人居酒屋は日本人サラリーマンの定番。

Q: お酒が飲めないんだけど

A: 全居酒屋にソフトドリンクあり。「ソフトドリンクのメニューありますか?」と聞けばOK。ノンアルコールビールも増加中。飲み放題プランもソフトドリンクのみで参加可能(通常やや安い)。

Q: 居酒屋は何時まで?

A: チェーン店は深夜0時〜朝5時まで営業も。個人店は17:00〜0:00が一般的。ラストオーダーは閉店30〜60分前。深夜の食事先:深夜レストランガイド


関連ガイド


T O K Y O . H O W

東京のすべてを、ひとつずつ。

tokyo.howは、東京で暮らす・旅するすべての人のための実践ガイドです。 電車の乗り方からアパートの探し方、役所の手続きまで——都民目線で、ステップバイステップでお届けします。