H E A L T H C A R E
東京で緊急事態に遭遇したら:電話番号・通報スクリプト・災害対応
119番(救急)、110番(警察)、#7119(相談)の使い分け。通報時に言うべき日本語、地震・台風の基本行動、JNTOホットラインまで。
すぐわかるポイント
- 急病・怪我:119番。「救急です」と言う。救急車は無料。都心なら7〜8分で到着。
- 犯罪・危険:110番(警察)。英語が必要ならJNTO 050-3816-2787(24時間・英語対応)。
- 救急車か迷ったら:#7119。24時間医療相談。病院に行くべきか、明日クリニックでいいか判断してくれる。
- 地震が来たら: 机の下に隠れる。外に飛び出さない。揺れが収まるまで待つ。Safety Tipsアプリ(無料)をダウンロード。
- ERに持参: パスポート+旅行保険証書+現金20,000円。保険なしでも治療は受けられる。
- 急病・怪我:119番。「救急です」と言う。救急車は無料。都心なら7〜8分で到着。
- 犯罪・危険:110番。急ぎでなければ最寄りの交番へ。
- 救急車か迷ったら:#7119。24時間医療相談。病院に行くべきか判断してくれる。
- ERに持参: 保険証+在留カード。保険なしでも治療は受けられる(全額自己負担)。
- 夜間・休日診療所: 区のサイトで「休日夜間診療所」を確認。またはひまわり(03-5285-8181)。
この記事でわかること
✅ できるようになること:
- 119番で正しく通報できる(日本語スクリプト付き)
- 110番で犯罪・事故を報告できる
- 地震・台風・自然災害時の行動がわかる
- 交番の使い方を知る
- JNTOホットライン・Safety Tipsアプリを使いこなす
⏱️ 救急車到着時間: 都心部7〜8分(全国平均10.3分、2024年総務省消防庁データ)
💰 費用: 救急車は無料。救急外来:保険なし20,000〜50,000円 / 保険あり5,000〜15,000円
⚠️ 絶対やってはいけないこと:
- 風邪で119番を呼ぶ(#7119で相談を)
- 地震で外に飛び出す(建物の中にいるほうが安全)
- 自分の住所を日本語で言えない(今すぐスマホに保存)
日本の緊急電話番号:完全一覧
| 番号 | サービス | いつ使う? | 対応言語 |
|---|---|---|---|
| 119 | 消防・救急 | 急病、火災、救助 | 日本語(一部英語) |
| 110 | 警察 | 犯罪、事故、身の危険 | 日本語(一部英語) |
| #7119 | 医療相談(東京) | 「救急車を呼ぶべき?」の判断 | 日本語(一部英語) |
| 118 | 海上保安庁 | 海の事故 | 日本語 |
| 171 | 災害用伝言ダイヤル | 災害時の安否確認 | 日本語 |
| 050-3816-2787 | JNTOツーリストホットライン | あらゆる緊急事態(英語対応24/7) | 英語・中国語・韓国語 |
| 03-5285-8181 | ひまわり医療情報 | 病院検索・医療通訳 | 英語・中国語・韓国語・スペイン語・タイ語 |
外国人が覚えるべき最重要番号は119。 アメリカの911、ヨーロッパの112に相当する。
119番通報のやり方:完全スクリプト
実際の会話の流れ
指令員: 「火事ですか?救急ですか?」
あなた: 「救急です」
指令員: 「住所はどこですか?」
あなた: 正確な住所を伝える。わからなければ:
「○○の近くです」 例:「新宿駅の南口の近くです」「ファミリーマートの前です」
指令員: 「どうしましたか?」
あなた: 状況を簡潔に:
- 「倒れました」(人が倒れた)
- 「意識がありません」(意識不明)
- 「息ができません」(呼吸困難)
- 「血が止まりません」(出血)
- 「胸が痛いです」(胸痛)
- 「やけどしました」(火傷)
指令員: 「患者の年齢と性別は?」
あなた: 「○○歳の男性/女性です」
通報時の重要ポイント
- 電話を切らない。 指令員が「切ってください」と言うまで保持。
- 日本語が話せない場合: “English please” と言えば、対応可能な指令員に代わるか、英語用回線に転送されることがある。最悪「救急です」と場所さえ伝われば救急車は来る。
- 可能なら誰かを外に出す。 救急隊を誘導してもらう。
- 救急車は無料。 搬送費は0円。病院での治療費のみ自己負担。
今すぐやること:住所を保存
緊急時にパニックで住所が出てこない人が非常に多い。今すぐ:
- Googleマップを開く
- 自分のホテル/自宅にピンを落とす
- 日本語住所をスクリーンショット
- スマホのメモアプリに保存
指令員には番地レベルの住所か、ランドマークが必要。「スタバの前」では通じない。
110番通報のやり方(警察)
110番を使うべき場面:
- 目の前で犯罪が起きている(窃盗、暴行、不審者)
- 交通事故
- 身の危険を感じる
会話スクリプト:
指令員: 「事件ですか?事故ですか?」
あなた:
- 犯罪 →「事件です」
- 事故 →「事故です」
場所と状況を伝える。
急ぎでないなら:交番に行く
交番(こうばん) は駅前や街角にある小さな警察拠点。24時間対応で、以下に対応:
- 落とし物・忘れ物(日本の落とし物返還率は驚異的 — 財布の83%が持ち主に返る)
- 道案内
- 軽微なトラブル
- 被害届の作成(盗難時の保険請求に必要)
交番での伝え方:
「すみません、財布をなくしました」 「すみません、スマホを盗まれました」
パスポートを紛失した場合は大使館にも行く必要がある。詳細はパスポート紛失ガイドを参照。
「#7119ルール」:迷ったらまずここ
外国人が最も知らない番号。#7119は東京都の24時間医療相談ダイヤル。看護師・医師が電話で対応:
- 「救急車を呼ぶべき?」→ 判断してくれる
- 「明日まで待っても大丈夫?」→ 症状を聞いてアドバイス
- 「今開いている近くの病院は?」→ 具体的な病院名と住所を教えてくれる
#7119を使うべきケース:
- 深夜2時に高熱だが歩ける
- 子どもが嘔吐しているが意識はある
- 足首を捻ったが、骨折か捻挫かわからない
- 胸が苦しいが、不安のせいかもしれない
#7119を使わないケース(119番に直接):
- 意識がない → 即119
- 大量出血 → 即119
- 呼吸していない → 即119
判断基準: 119番に電話するか迷った時点で、まず#7119。必要なら119番に回してくれる。
JNTOツーリストホットライン:外国人の英語ライフライン
📞 050-3816-2787 — 24時間、365日、英語・中国語・韓国語対応
JNTO(日本政府観光局)が運営。対応範囲:
- 医療緊急時(119番との三者通話で通訳可能)
- 警察関連
- 自然災害の情報
- 一般的な安全に関する質問
使い方: 119番や110番で日本語が通じない場合、先にJNTOに電話。三者通話で緊急サービスと繋いでくれる。
自然災害:地震と台風
地震
日本では年間約1,500回の有感地震が発生する。大半は軽微だが、正しい行動を知っておく必要がある。
揺れている最中:
- まず低く、頭を守り、動かない。 丈夫なテーブルの下へ。
- 外に飛び出さない。 落下物のほうが建物内より危険。
- 窓・本棚・重い物から離れる。
- ベッドにいるなら: 枕で頭を守る。ベッドから出ない。
- 屋外にいるなら: 建物・電線・自動販売機から離れる。
- 電車の中なら: しっかりつかまる。電車は自動停止する。駅員の指示に従う。
揺れが収まったら:
- 怪我の確認。
- ガス栓を閉める(自宅なら)。
- ドア・窓を開ける(建物がゆがんで開かなくなることがある)。
- 津波警報をスマホで確認。
- エレベーターは使わない。
避難場所: 各地域に避難場所(ひなんばしょ)が指定されている。最寄りの公園や学校が基本。ホテルならスタッフが案内してくれる。
台風
台風シーズンは6月〜10月。台風接近時:
- 水と食料を2〜3日分備蓄。
- デバイスをフル充電。
- 外出しない。暴風雨の中で出歩かない。
- 電車は運休する。移動を諦めて現在地にとどまる。
- NHK World(英語)またはSafety Tipsアプリで最新情報を確認。
Safety Tipsアプリ(今すぐダウンロード)
Safety Tips(観光庁公式) — iOS/Android無料。プッシュ通知で以下を配信:
- 緊急地震速報
- 津波警報
- 気象特別警報
- 火山噴火情報
- 熱中症警戒情報
対応言語:日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・タガログ語・ネパール語・クメール語・ビルマ語・モンゴル語。
必要になってからでは遅い。今すぐダウンロード。 アプリストアで「Safety Tips」と検索。
救急外来での流れ
救急外来(きゅうきゅうがいらい)に到着してからの流れ:
- トリアージ。 看護師が重症度を判定。命に関わるケースが優先。骨折は待つが心臓発作は待たない。
- 受付。 パスポート/身分証と保険証を提出。保険がなくても治療は受けられる。請求は後から。
- 治療。 医師が診察・処置。検査(血液・レントゲン・CT)が行われることも。
- 支払い。 保険なしの救急外来:20,000〜50,000円(診察+検査)。保険あり:5,000〜15,000円。
- 退院。 入院か帰宅か判断される。帰宅の場合、交通手段は自分で手配。病院はタクシーを呼んでくれない。
重要: 近くのERが満床だと遠方の病院に搬送されることがある。これは日本では正常な対応。退院後にタクシーで帰れるよう、ホテル/自宅の住所を日本語で保存しておく。
うまくいかない時
| 問題 | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 119番で英語が通じない | 指令員は基本的に日本語対応 | JNTO(050-3816-2787)に先に電話して英語で通訳してもらう。または上のスクリプトの日本語を使う。 |
| 遠い病院に搬送された | 近くのERが満床 | 日本では通常の対応。退院後はタクシーで帰宅。ホテル住所を日本語でスマホに保存。 |
| ERで診てもらえなかった/追い返された | まれだが、軽症(風邪など)で救急外来に来た場合に起こる | #7119で夜間クリニックを紹介してもらう。ERは本当の緊急のために空けておく必要がある。 |
| ERで50,000円以上請求された | 保険なし、または検査・治療が高額 | 領収書(りょうしゅうしょ)と診療明細書をもらう。旅行保険に請求。 |
| 地震で建物が揺れている | 地震 | まず低く、頭を守り、動かない。外に飛び出さない。日本の現代建築は耐震設計。 |
よくある質問
Q:救急車は本当に無料?
A: 搬送費用は無料。税金で運営されている。病院での治療費のみ自己負担。ただし、軽症での安易な119番利用が問題になっており、2026年時点で一部地域では非緊急と判断された場合に選定療養費7,700円が請求されるケースもある。119番は本当の緊急時に。
Q:119番で日本語が話せない場合は?
A: 「English please」と言えば対応可能な指令員に回される場合がある。確実なのは先にJNTO 050-3816-2787(24時間・英語)に電話し、三者通話で119番に繋いでもらう方法。最悪「救急です」と場所さえ伝われば救急車は来る。
Q:食中毒でERに行くべき?
A: 通常はNo。まず**#7119**に電話。軽度の食中毒(吐き気、下痢、発熱なし)は翌朝クリニックで対応可能。ERに行くべきケース:6時間以上水分が取れない、39°C以上の発熱、血便、めまい・失神。#7119が判断してくれる。
Q:今すぐ近くの救急病院を知りたい
A: Googleマップで**「救急病院」と検索。または#7119**に電話すれば、今受け入れ可能な病院を具体的に教えてくれる。空き状況は時間単位で変わるので、電話のほうがGoogleより確実。
Q:防災バッグに何を入れるべき?
A: 水(1人2L)、懐中電灯、モバイルバッテリー、パスポートと保険証のコピー、現金20,000円(千円札で)、常備薬(鎮痛剤・整腸剤)、緊急連絡先リスト、日本語の住所メモ。在住者はさらに:着替え、ウェットティッシュ、ホイッスルを追加。
関連ガイド
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