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神社とお寺の違い|参拝方法・おみくじ・御朱印を完全ガイド
鳥居=神社、山門=お寺。参拝作法の違い、お賽銭の金額、おみくじ・お守り・御朱印の集め方を実践的に解説。
すぐわかるポイント
- 神社(鳥居が目印):二拝二拍手一拝。お賽銭は5円(「ご縁」の語呂合わせ)。参道は端を歩く。
- お寺(山門・仏像が目印):合掌して静かに祈る。拍手はNG。拝観料300〜600円が多い。
- おみくじ100〜300円、お守り500〜1,000円、御朱印300〜500円。御朱印帳を持参すると最高のお土産になる。
- 神社もお寺も現金のみ。小銭を多めに持っていくこと。
- 御朱印帳を始めるなら今。1冊1,500〜3,000円、御朱印1つ300〜500円。限定デザインは1,000円超もある。
- 初詣の明治神宮は三が日で300万人超。4〜7日にずらすと同じご利益で9割空く。
- 神社の詳しい参拝ガイドは神社参拝の完全ガイドを参照。この記事は神社とお寺の「違い」を比較する概要記事。
- 節分(2月3日)、七五三(11月15日)、お盆(8月13〜16日)は神社仏閣が最も活気づく時期。
✅ この記事でわかること
- 神社とお寺を3秒で見分ける方法
- それぞれの正しい参拝作法 — みんながやりがちな間違い
- おみくじ・お守り・絵馬・御朱印の楽しみ方
⏱️ 所要時間: 1カ所15〜45分(お参りだけ〜じっくり体験)
💰 費用: 神社は無料。お寺は拝観料0〜600円。おみくじ100〜300円、お守り500〜1,000円、御朱印300〜500円。
⚠️ よくある間違い:
- お寺で拍手する(拍手は神社だけ)
- 参道の真ん中を歩く(真ん中は神様の通り道)
- 10円を賽銭にする(「遠縁」=縁が遠のくで縁起が悪い)
神社とお寺を3秒で見分ける
鳥居が見えたら神社。これが一番簡単な見分け方。
日本には約8万の神社と7万7千のお寺がある。旅行中も日常生活でもどちらにも出くわす。見分け方は簡単。
| 特徴 | 神社(じんじゃ) | お寺(てら) |
|---|---|---|
| 入口 | 鳥居(赤/オレンジのゲート) | 山門(大きな木造の門、仁王像あり) |
| 宗教 | 神道(日本固有) | 仏教(インド→中国→日本) |
| ご神体 | 鏡、しめ縄、御神木 | 仏像、香炉 |
| 参拝 | 二拝二拍手一拝(音を立てる) | 合掌・黙祷(静か) |
| 名前 | 〜神社、〜神宮、〜大社、〜宮 | 〜寺、〜院、〜庵 |
| 入場料 | ほぼ無料 | 300〜600円が多い |
意外な事実: 日本は1,000年以上神仏習合(神道と仏教の融合)を続けてきた。浅草寺は寺だが、すぐ隣に浅草神社がある。迷ったら本堂を見る。それが参拝作法の判断基準になる。
名前で見分けるコツ
- 明治神宮 →「神宮」= 神社
- 浅草寺 →「寺」= お寺
- 神田明神 →「明神」= 神社
- 増上寺 →「寺」= お寺
- 鶴岡八幡宮 →「宮」= 神社
- 豪徳寺 →「寺」= お寺
神社の参拝方法
詳しい作法は神社参拝の完全ガイドを参照。ここでは要点だけ。
鳥居をくぐる
鳥居の前で軽く一礼してからくぐる。参道の左右どちらかの端を歩く。真ん中の**正中(せいちゅう)**は神様の通り道。
手水舎(てみずや)で清める
参拝前の浄めの場所。手順:
- 右手で柄杓を取り → 左手に水をかける
- 左手に持ち替え → 右手に水をかける
- 右手で柄杓を持ち、左の手のひらに水を受け → 口をすすぐ(水は横に吐く。水盤に戻さない)
- 柄杓を立てて残った水で柄を洗い → 元に戻す
コロナ以降、流水式に変わった手水舎も多い。柄杓がない場合は流水で手を清めるだけでOK。
拝殿で参拝 — 二拝二拍手一拝
- 賽銭箱にお賽銭を入れる
- 鈴(すず)があれば2〜3回鳴らす
- 深く2回お辞儀(90度のお辞儀)
- 柏手(かしわで)を2回打つ(パンパン、と音を立てる)
- 手を合わせて心の中で祈る
- 最後に1回深くお辞儀
リズム:2回お辞儀 → 2回拍手 → 祈る → 1回お辞儀。
お賽銭の金額
5円玉がベスト。「ご縁(五円)がありますように」という語呂合わせ。
| 金額 | 語呂合わせ | 判定 |
|---|---|---|
| 5円 | 「ご縁」=良い縁 | ✅ 最良 |
| 50円 | 穴あき=「見通しが良い」 | ✅ OK |
| 10円 | 「遠縁」=縁が遠のく | ❌ 避ける |
| 100円以上 | 金額より気持ち | ✅ OK |
正直、気にしすぎなくて大丈夫。日本人も手持ちの小銭を入れている。5円はちょっとした験担ぎ。
お寺の参拝方法
お寺の常香炉。煙を体に浴びて身を清める。
山門をくぐる
門の前で一礼。大きな寺には仁王像が門の両脇に立っている。怖い顔だが、悪いものを追い払う守護者。
線香(あれば)
常香炉がある寺では、線香(100〜200円)を買って火をつけ、香炉に立てる。煙を手で自分の体に仰ぐ。これが浄めの儀式。
よく見ると日本人は痛い部分に煙を仰いでいる。肩が凝っていれば肩に、頭が疲れていれば頭に。煙に厄除け・治癒の力があると信じられている。
合掌で祈る — 静かに
- 賽銭箱にお賽銭を入れる
- 手のひらを合わせる(合掌)
- 頭を下げて静かに祈る
- 一礼して下がる
最大の間違い:お寺で拍手を打つ。 拍手は神社の作法。お寺では音を立てない。
拝観料の相場
| 寺院 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 浅草寺 | 無料 | 東京で最も参拝者が多い寺 |
| 増上寺 | 無料 | 東京タワーとのツーショットが美しい |
| 豪徳寺 | 無料 | 招き猫だらけ |
| 長谷寺(鎌倉) | 400円 | 海を見渡す絶景 |
| 高徳院・大仏 | 300円 | +50円で胎内に入れる |
現金のみ。クレジットカードが使える神社仏閣はほぼない。小銭と千円札を準備。詳しくは支払い方法ガイドを参照。
「お寺で拍手」の罠
外国人が最もやりがちな間違い。
1日目: 明治神宮(神社)を訪問。隣の人を見て二拝二拍手一拝。完璧。 2日目: 浅草寺(寺)を訪問。同じように拍手。 周りの日本人: ちょっと気まずそうにするが、何も言わない。
見分け方は簡単:
- 🔴 鳥居が見えたら → 拍手する(神道)
- 🟡 仏像が見えたら → 静かに合掌(仏教)
おみくじ・お守り・絵馬・御朱印
おみくじ(100〜300円)
神社でもお寺でも引ける。番号棒を振り出すタイプか、箱から直接引くタイプ。
| 運勢 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 大吉 | だいきち | 最高の運勢 |
| 吉 | きち | 良い運勢 |
| 中吉 | ちゅうきち | まあまあの運勢 |
| 小吉 | しょうきち | 少し良い |
| 末吉 | すえきち | 今後良くなる |
| 凶 | きょう | 悪い運勢 |
| 大凶 | だいきょう | 最悪(かなりレア) |
結果の扱い方:
- 良い結果 → 財布に入れて持ち帰る
- 悪い結果 → 境内の結び所に結ぶ。悪運をその場に置いていく意味。
お守り(500〜1,000円)
| 種類 | 用途 |
|---|---|
| 学業成就 | 受験・試験合格 |
| 縁結び | 恋愛・良縁 |
| 健康祈願 | 健康 |
| 交通安全 | 車・旅行の安全 |
| 商売繁盛 | ビジネス |
注意: お守りの袋を開けない。中のお札を出すとご利益が逃げるとされている。1年後に返納するのが作法。初詣のときに古いお守りを持参し、お焚き上げに出す。
絵馬(500円)
木の板の裏に願い事を書き、指定のラックに掛ける。受験シーズンは合格祈願の絵馬で溢れる。何語で書いてもOK。
御朱印(300〜500円)
旅の最高のお土産。手書きの墨書と朱印で構成される参拝証明。
集め方:
- 御朱印帳を買う(1,500〜3,000円。神社やお寺の授与所で販売)
- 御朱印受付で帳面を開いて渡す
- 300〜500円を支払う
- 住職や神職が墨書と押印をしてくれる
- 訪れるたびに集める
コロナ以降、書き置き(事前に書かれた紙を渡すスタイル)が増えた。手書きでなくても十分美しい。限定デザインの御朱印は人気で、季節ごとに変わる寺社もある。SNSで「限定御朱印」を検索すると情報が見つかる。
御朱印帳。1ページごとに異なるデザイン。旅の思い出が形になる。
東京のおすすめ神社・お寺
神社
| 神社 | 最寄り駅 | 特徴 |
|---|---|---|
| 明治神宮 | 原宿(JR)/ 明治神宮前(メトロ) | 都心の森。東京を代表する神社 |
| 神田明神 | 御茶ノ水(JR) | 秋葉原の氏神。アニメ絵馬も人気 |
| 日枝神社 | 溜池山王(メトロ) | 赤い鳥居のトンネルが圧巻 |
| 根津神社 | 根津(メトロ) | 4月の3,000株のツツジ。千本鳥居風の小道 |
お寺
| 寺院 | 最寄り駅 | 特徴 |
|---|---|---|
| 浅草寺 | 浅草(メトロ/東武) | 東京最古の寺(645年)。雷門で有名。浅草ガイド参照 |
| 増上寺 | 御成門 / 大門(メトロ) | 東京タワーをバックに地蔵が並ぶ |
| 豪徳寺 | 宮の坂(東急世田谷線) | 招き猫の寺。猫の置物が数百体 |
| 泉岳寺 | 泉岳寺(都営浅草線) | 赤穂浪士四十七士の墓 |
マナーの本音
これはNG
- 境内での喫煙
- 建造物や仏像によじ登る
- 撮影禁止の場所で撮影
- ご神体や仏像に勝手に触る
- 拝殿近くで大声で電話する
実は誰も気にしない
- 参道の「正しい」側を間違える — 地元の人も適当
- お辞儀の回数を間違える — 気持ちが大事
- 手水舎を使わない — スキップする人も多い
- 服装がカジュアル — ドレスコードはほぼない
結論: 静かに、敬意を持って、物に触らない。これで99%カバーできる。
よくある質問
Q: 神社とお寺を同じ日に両方回っていい?
A: もちろん。日本人も普通にやる。浅草だけで浅草寺(寺)と浅草神社(神社)が隣接している。宗教的な矛盾はない。日本の宗教観は重層的で、排他的ではない。
Q: 信仰がなくても参拝していい?
A: 問題ない。神社仏閣は文化的な場所でもある。観光客の参拝は歓迎されている。祈りたくなければ静かに見学するだけでOK。
Q: 何時に行くのがベスト?
A: 朝9時前が写真撮影に最高。人が少なく光が美しい。明治神宮の早朝は格別。神社は日の出から日没まで。拝観料のあるお寺は通常9:00〜17:00。
Q: 御朱印帳がなくても御朱印はもらえる?
A: 「書き置き」(紙に事前に書かれたもの)を渡してくれる場所が多い。後で帳面に貼れる。ただ、現地で御朱印帳を買うのも旅の楽しみの一つ。
Q: お守りは複数の神社やお寺で買っても大丈夫?
A: 大丈夫。「神様同士がケンカする」という都市伝説があるが、気にしなくてよい。種類の違うお守り(学業と恋愛など)を複数持つのも一般的。
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