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温泉と銭湯の違い|入り方・料金・タトゥー対応を徹底比較
温泉は天然鉱泉(1,000〜3,000円)、銭湯は街の公衆浴場(520円)。入浴手順、持ち物、タトゥー問題まで完全ガイド。
すぐわかるポイント
- 銭湯 = 街の公衆浴場、東京は520円。温泉 = 天然鉱泉水、1,000〜3,000円以上。
- 最重要ルール:湯船に入る前に洗い場で全身を洗う。石鹸でしっかり。これが最低限のマナー。
- タトゥーがある場合、温泉施設はNGが多い。銭湯は比較的寛容だが事前確認を。
- 手ぶらでOK。タオル(50〜200円レンタル)もアメニティもフロントで買える。
- まずは銭湯から始めよう。 安い・簡単・体験の本質は同じ。
- 近所の銭湯を探そう。 東京にはまだ440軒以上の銭湯がある(1960年代の2,600軒超からは減少)。
- 東京銭湯マップアプリ(iOS/Android)で最寄りの銭湯を検索できる。
- リノベ銭湯が熱い。黄金湯(墨田区)、松本湯(中野)、改良湯(渋谷)は520円でデザイナーズ空間。
- 温泉の詳しいガイドは温泉完全ガイドを参照。この記事は銭湯と温泉の「違い」に焦点を当てた概要記事。
✅ この記事でわかること
- 温泉と銭湯の本当の違い(水源が違うだけ)
- 両方に共通する入浴手順をステップバイステップで
- タトゥー問題 — どこがOKで、どこがNGか
⏱️ 所要時間: 1回45〜90分
💰 費用: 銭湯520円(東京都が設定)。温泉1,000〜3,000円。スーパー銭湯800〜2,500円。
⚠️ よくある間違い:
- 体を洗わずに湯船に入る(最大のタブー)
- タオルを湯船に浸ける
- 男女の入口を間違える
温泉と銭湯の本当の違い
銭湯の入口。暖簾(のれん)の漢字を確認。男=男湯、女=女湯。日によって左右が入れ替わる銭湯もある。
多くのガイドが複雑に説明するが、違いはシンプル:
| 温泉(おんせん) | 銭湯(せんとう) | |
|---|---|---|
| 水 | 天然鉱泉水(火山性、ミネラル豊富) | 加温した水道水(入浴剤やミネラルを加える場合も) |
| 法的定義 | 温泉法で定められた成分・温度基準を満たす | 公衆浴場法に基づく一般公衆浴場 |
| 料金 | 1,000〜3,000円以上(価格自由) | 東京520円(東京都が上限を設定、2024年) |
| 場所 | リゾート地、一部の都市型施設 | 東京の各町内 |
| 雰囲気 | リラクゼーション目的、半日〜1日体験 | 日常の入浴、30〜60分 |
| タトゥー | NGの施設が多い | 比較的寛容 |
| 設備 | 露天風呂、複数の泉質、レストラン | 基本的な浴槽、サウナ付きの場合も |
スーパー銭湯という第三の選択肢もある。ラクスパ、大江戸温泉物語、テルマー湯(新宿)などのチェーンが複数の浴槽、サウナ、レストラン、休憩エリアを800〜2,500円で提供。
どちらから始めるべきか
銭湯から始めよう。 理由は明確:
- 520円 vs 2,000円超。万が一マナーを間違えても(間違えないけど)、損失は520円。
- 銭湯の常連は高齢の地元民が多い。初心者に慣れている。忍耐強い。
- 裸になって、洗って、浸かるという核心体験は完全に同じ。水源が違うだけ。
- リノベーション済みの東京銭湯は本当に美しい。「古くて汚い」というイメージは過去のもの。
温泉の詳細(泉質、旅館作法、混浴)は温泉完全ガイドを参照。
入浴の手順 — ステップバイステップ
ステップ1:入店・支払い
銭湯の場合:
- 暖簾(のれん)がかかった入口を探す
- 番台(フロントカウンター)か券売機で支払う
- 東京の銭湯:520円。サウナは別料金(200〜400円)の場合あり
- 言い方:「大人一人」(おとなひとり)
温泉施設の場合:
- フロントか券売機で支払い
- ロッカーの鍵とレンタルタオルセットを受け取ることが多い
フロントで使えるフレーズ:
- 「タオルはありますか?」 — レンタルタオルの有無を確認
- 「手ぶらです」 — スタッフが必要なものを揃えてくれる
ステップ2:男女を確認して入る
入口の漢字をチェック:
- 男 または 男湯 = 男性
- 女 または 女湯 = 女性
日替わりで男女が入れ替わる銭湯がある。漢字を読むこと。暖簾の色で判断しない。間違えると相当気まずい。
ステップ3:脱衣所で全裸になる
脱衣所(だついじょ)で:
- 全ての服を脱ぐ — 水着はNG。日本の浴場は全裸が基本。
- 荷物はロッカーかカゴに入れる
- 浴場には小さなタオル1枚だけ持って入る
- バスタオルは脱衣所に置いておく
初めての人が最も緊張するポイント。 全員裸。誰もあなたを見ていない。30秒で普通になる。
ステップ4:体を洗う — 最重要ステップ
ここが銭湯も温泉も共通の最大のルール:
- 空いている洗い場(あらいば)を見つける — 低い椅子、シャワーヘッド、鏡がセット
- 椅子に座る(立ったまま洗わない)
- お湯で体全体を流す
- 石鹸で全身をしっかり洗う — 髪、顔、体すべて
- 石鹸を完全に洗い流す
- それから — そこで初めて — 湯船に入る
なぜこれが重要か: 湯船は全員が共有する。洗わずに入るのは最大のタブー。日本人の入浴者は明らかに不快感を示す。
洗い場。椅子に座って石鹸で全身を洗い、完全にすすいでから湯船へ。
ステップ5:湯船に入る
- ゆっくり入る。 水温は通常40〜44℃。熱い。
- タオルを湯船に入れない。 頭の上に乗せるか、湯船の縁に置く。
- 泳がない、水をかけない、騒がない。 静かにリラックスする場所。
- 10〜15分浸かる。めまいがしたらすぐ出る。
複数の浴槽がある場合の楽しみ方:
- メインの湯船(最も温かい)から始める
- 露天風呂(屋外の風呂)があれば試す
- サウナ → 水風呂(15〜18℃)の交互浴。通称「ととのう」体験
- 電気風呂(でんきぶろ)— 微弱電流が流れる。独特の感覚。ハマる人続出。最初は端からそっと。
ステップ6:体を拭いてから脱衣所へ
脱衣所に戻る前に:
- 小タオルを絞る
- 体の水気を拭き取る — 脱衣所の床を濡らさないのがマナー
- それから脱衣所に入り、バスタオルで乾かす
タトゥー問題
外国人が最も気にする点。現実的に解説する。
温泉(リゾート施設)
多くの温泉施設がタトゥーを禁止している。ヤクザ(暴力団)との関連から生まれた規制。「入れ墨・タトゥーのある方はご遠慮ください」という掲示がある。
対処法:
- タトゥーカバーシール — 薬局やコンビニで購入可能。小さなタトゥーを肌色のシールで隠す。
- 貸切風呂(かしきりぶろ)— 旅館で個室の風呂を借りる。1時間2,000〜5,000円。
- インバウンド増加で緩和する施設も増えているが、過信しないこと。
銭湯(街の公衆浴場)
銭湯はタトゥーに対して比較的寛容。 多くの街の銭湯はタトゥーについて言及していない。常連は見慣れている。
ただし:
- 保証はない。「お断り」の掲示がある銭湯もある。
- 事前に電話確認:「タトゥーは大丈夫ですか?」
- 小さくて古い地域密着型の銭湯ほど寛容な傾向。
タトゥーOKの東京銭湯
- 松本湯(中野)— 清潔でモダン。タトゥー明示的にOK
- 黄金湯(墨田区)— 建築家がリノベ。スタイリッシュ
- 改良湯(渋谷)— モダンデザイン。リラックスした雰囲気
持ち物チェックリスト
| アイテム | 必要? | メモ |
|---|---|---|
| 小タオル | なくてもOK(50〜200円レンタル) | 浴場内で使う |
| バスタオル | なくてもOK(100〜300円レンタル) | 脱衣所で使う |
| シャンプー/石鹸 | なくてもOK(多くの銭湯に備え付き) | 一部の古い銭湯にはない場合も |
| 小銭(520円以上) | あった方がいい | 銭湯は現金のみが多い |
| 水着 | 不要 — 日本の浴場では着用しない | ホテルに置いてくる |
| スマホ | ロッカーに入れる | 浴場での撮影は厳禁 |
結論: 700円の小銭だけ持って銭湯に行ける。必要なものはすべて現地で手に入る。
湯上がりの儀式:牛乳を飲む
日本の入浴文化に欠かせない儀式。風呂上がりに冷たい牛乳かコーヒー牛乳をガラス瓶から飲む。
ほとんどの銭湯の脱衣所に自販機がある:
- 明治牛乳 — 定番(130〜160円)
- コーヒー牛乳 — 甘くて中毒性あり(130〜160円)
- フルーツ牛乳 — いちご味やバナナ味
飲み方:片手を腰に当て、頭を後ろに傾けて飲む。冗談ではない。みんなやっている。一度やればわかる。
銭湯の探し方
- 東京都浴場組合サイト: 1010.or.jp — 全銭湯のリスト
- 東京銭湯マップアプリ — iOS/Android対応。地図ベースで検索
- Google マップ: 「銭湯」で検索
東京にはまだ440軒以上の銭湯が営業中(2025年時点)。1960年代のピーク時の2,600軒超から大幅に減少。後継者不足で閉店が続いている。銭湯に行くことは、文化体験であり、文化保存への貢献でもある。
よくある質問
Q: 男女一緒に入れる?
A: 銭湯も通常の温泉も男女別。例外は混浴(こんよく)で、一部の地方の温泉にある(東京にはほぼない)。旅館の貸切風呂ならカップルや家族で入れる。
Q: 時間制限はある?
A: 銭湯には正式な制限はないが、60〜90分が一般的。長居しすぎない。スーパー銭湯/温泉施設の休憩エリア付きなら、入場料で1日滞在できるところもある。
Q: 生理中は入れる?
A: 明文化された禁止ルールはないが、日本の慣習では控えるのが一般的。タンポン使用は許容範囲と考える人も多い。気になるなら別の日に、または貸切風呂を利用。
Q: 水温はどれくらい?
A: 通常40〜44℃。一部の浴槽は46℃に達する。ゆっくり入る — 足から先に、徐々に体を沈める。水風呂は通常15〜18℃。
Q: 持病がある場合は?
A: 高温の湯は血圧を上げる。めまいを感じたらすぐに出る。湯船の縁に座って冷ます。心臓疾患や高血圧の方は事前に医師に相談を。
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