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外国人の銀行口座開設ガイド:6ヶ月ルールの突破法とおすすめ銀行

ゆうちょ銀行、SBI新生銀行、ソニー銀行 — 来日直後でも開設できる銀行、必要書類、6ヶ月ルールの回避策を徹底解説。

外国人の銀行口座開設ガイド:6ヶ月ルールの突破法とおすすめ銀行

すぐわかるポイント

  • この記事は日本在住の外国人向けです。旅行者は銀行口座を開設できません。
  • 現金の引き出しはセブン銀行ATM(セブン-イレブン内)が海外カードに最も対応しています。コンビニATMガイドもご覧ください。
  • 郵便局内のゆうちょATMも海外カード対応。「International ATM」の表示が目印です。
  • 来日6ヶ月未満? ゆうちょ銀行一択。郵便局の窓口で**「口座を開設したいのですが」**と伝えてください。来日直後でも開設実績が最も多い銀行です。
  • 英語で操作したい? 6ヶ月後にSBI新生銀行ソニー銀行をオンラインで開設。アプリ・ウェブ完全英語対応。
  • 窓口に持参するもの: 住所登録済み在留カード、パスポート、電話番号、印鑑またはサイン。キャッシュカードは1〜2週間後に郵送。
  • 逆張りアドバイス: 三菱UFJやSMBCに最初に行くな。メガバンクが一番審査が厳しい。ゆうちょで始めて、後から2つ目を開設する。

この記事でわかること

できるようになること:

  • 来日初日にゆうちょ銀行で口座開設
  • 自分に合った銀行を選ぶ(英語対応、手数料、海外送金)
  • 6ヶ月ルールとその例外を理解する

⏱️ 所要時間: 窓口30〜60分(初回) / オンライン10分(SBI新生・ソニー)

💰 費用: 口座開設無料。キャッシュカード無料。時間外ATM手数料110〜220円。

⚠️ 注意点:

  • 6ヶ月ルール — ほとんどの銀行は在日6ヶ月未満だと断る
  • 印鑑を紛失すると再登録が面倒(サインで登録するのがおすすめ)
  • 海外送金手数料 — 銀行の国際送金は1回¥4,000〜¥7,500。Wiseを使え

6ヶ月ルール:なぜ銀行は新規居住者を断るのか

東京の都市景観と金融街

来日直後の最大の壁:銀行窓口で「また来てください」と言われること。

日本に引っ越す前に誰も教えてくれない現実がある。ほとんどの銀行は在日6ヶ月未満の外国人の口座開設を断る。

これは差別ではない。外為法(外国為替及び外国貿易法)とマネーロンダリング防止規制に基づく対応だ。銀行は外国人居住者が日本に安定的な生活基盤を持っているかを確認する義務がある。在留カードの発行から6ヶ月未満では、その基準を満たさないと判断される。

6ヶ月ルールを厳格に適用する銀行:

  • 三菱UFJ銀行(MUFG)
  • 三井住友銀行(SMBC)
  • みずほ銀行
  • 楽天銀行
  • auじぶん銀行

新規居住者に柔軟な銀行:

  • ゆうちょ銀行 — 来日直後の外国人に最も実績あり
  • セブン銀行 — オンライン申込可、機能は限定的だが早い
  • 一部の信用金庫 — 支店による

攻略法: まずゆうちょ銀行で口座を開設。最初の6ヶ月は給与受取・家賃・光熱費をこの口座で回す。6ヶ月経過後にSBI新生銀行かソニー銀行を追加で開設し、英語環境と安い海外送金を手に入れる。


銀行の選び方

外国人にとって重要な比較ポイントをまとめた:

銀行英語対応6ヶ月未満ATM網海外送金おすすめ用途
ゆうちょ銀行限定的✅ 可全国24,000+高い(¥7,500/回)最初の口座、ATMの多さ
SBI新生銀行✅ アプリ・ウェブ完全英語❌ 6ヶ月要コンビニATM(無料枠あり)GoRemit対応英語環境、ATM手数料の安さ
ソニー銀行✅ アプリ・ウェブ完全英語❌ 6ヶ月要コンビニATM12通貨マルチカレンシー口座外貨、海外送受金
SMBC信託銀行プレスティア✅ 英語❌ 6ヶ月要SMBC+コンビニATM17通貨対応高収入者、ウェルスマネジメント
三菱UFJ銀行一部❌ 厳格国内最大ATM網標準振込会社指定の給与口座
楽天銀行❌ 日本語のみ❌ 6ヶ月要コンビニATM限定的楽天経済圏のユーザー

おすすめプラン

フェーズ1(来日〜6ヶ月): ゆうちょ銀行。来日1週目に開設。給与受取・家賃・光熱費の口座振替をすべてここに集約。

フェーズ2(6ヶ月以降): SBI新生銀行またはソニー銀行を追加。SBI新生はコンビニATM無料回数が多い。ソニー銀行は外貨の扱いが多い人に最適。

フェーズ3(定住後): 楽天銀行は楽天市場ユーザーならポイント連携で有利。プレスティアは高収入で英語のウェルスマネジメントが必要な人向け。


ゆうちょ銀行で口座開設する手順

郵便局の窓口

全国の郵便局にゆうちょ銀行の窓口がある。24,000カ所以上。

持ち物

  1. 在留カード — 裏面に住所が登録済みであること。未登録なら先に区役所で住所登録を。
  2. パスポート
  3. 印鑑またはサイン — ゆうちょ銀行は外国人のサイン登録を受け付けている。印鑑紛失のリスクを避けるため、サインでの登録を推奨。
  4. 電話番号 — 日本の携帯電話番号。未取得なら先にSIMカードを契約すること。
  5. マイナンバー通知(あれば) — 口座開設に必須ではないが聞かれる。マイナンバーカードガイドも参考に。

窓口での流れ

ステップ1: 窓口で**「口座を開設したいのですが」**と伝える。

ステップ2: 申込書を渡される。記入を手伝ってもらえる。主な記入項目:

  • 氏名(カタカナ読みが必要 — 職員に確認してもらう)
  • 住所(在留カードと完全一致させる)
  • 電話番号
  • 職業・勤務先
  • 口座の利用目的(給与受取 = 給与受取と記入)

ステップ3: 4桁の暗証番号(暗証番号)を決める。生年月日は拒否される。

ステップ4: 印鑑かサインかを選ぶ。サインなら毎回同じ書き方で署名する。

ステップ5: 通帳はその場で受け取り。キャッシュカードは1〜2週間後に郵送

所要時間: 30〜60分。混雑状況と言語対応による。

断られた場合

支店によっては外国人対応の経験が少ない職員もいる。言い争わず、次の手を打つ:

  1. 別の支店を試す。 駅前の大きい支店は経験豊富な職員が多い。
  2. 本局(大型郵便局)を試す。 外国人対応の頻度が高い。
  3. 日本語ができる友人を連れて行く。 通訳がいるだけでスムーズ度が段違い。
  4. 勤務先や学校に紹介状を頼む。 特定の支店と取引関係がある場合がある。

SBI新生銀行・ソニー銀行のオンライン開設

6ヶ月経過後はオンラインで申込可能。両行とも英語インターフェースが充実している。

SBI新生銀行

  • 申込: shinsei.co.jp(英語サイトあり)
  • 必要なもの: 在留カードの写真アップロード、マイナンバー、日本の電話番号
  • 審査期間: 3〜5営業日
  • カード届くまで: 1〜2週間(郵送)
  • ATM手数料: コンビニATM無料(「ステージ」によって無料回数が変動。残高が多いほど優遇)
  • 特徴: パワーフレックス口座はステージ制。残高100万円以上でATM・振込手数料が大幅優遇。

ソニー銀行

  • 申込: moneykit.net(英語サイトあり)
  • 必要なもの: 在留カード、マイナンバー、日本の電話番号
  • 注意: オンライン申込後に紙の申込書が郵送される場合あり(署名して返送)
  • 審査期間: 1〜2週間(SBI新生より長め)
  • 特徴: 12通貨対応のマルチカレンシー口座。Sony Bank WALLETデビットカードで海外利用時の為替手数料が安い。USD/EURの受取が多い人に最適。

印鑑 vs サイン:どちらで登録すべきか

日本の印鑑(はんこ)

印鑑は必須ではない。だが登録したら絶対に失くすな。

結論:可能な限りサインで登録するべき。

理由:

  • 印鑑で登録して紛失すると、再登録が必要。銀行に在留カードとパスポートを持って出直し、新しい印鑑で再手続き。
  • ゆうちょ銀行、SBI新生銀行、ソニー銀行はすべて外国人のサイン登録に対応。
  • 勤務先が印鑑を指定する場合は、100円ショップ(ダイソー、セリア)で購入するか、はんこ屋さん21で¥1,000〜¥3,000でオーダー。

例外: 不動産購入、一部の投資口座、行政手続きでは実印(市区町村で登録した正式な印鑑)が必要になる場合がある。


ATM手数料:誰も教えてくれない隠れたコスト

口座開設は無料でも、ATM手数料は無料ではない:

利用状況手数料
自行ATM・平日日中(8:45〜18:00)無料
自行ATM・夜間/土日祝¥110〜¥220
他行ATM(コンビニ含む)¥110〜¥330
深夜(23:00〜7:00)のコンビニATM¥220〜¥330

コンビニATMの罠: セブン-イレブン、ローソン、ファミマのATMは便利だが、時間外や他行引出は手数料がかかる。月に3回×¥220 = ¥2,640が消えていく。

手数料を避ける方法:

  • SBI新生銀行: コンビニATM無料(ステージにより月1回〜無制限)
  • ソニー銀行: コンビニATM無料(ステージにより月4回〜)
  • ゆうちょ銀行: 全国のゆうちょATMならほぼ無料(24,000カ所以上)
  • キャッシュレス決済を活用 — 現金引出の回数を減らす。決済方法ガイドも参考に。

海外送金:銀行から送るな

もっとも節約効果が大きいアドバイス:日本の銀行の国際送金を使うな。

方法送金手数料為替レート上乗せ¥500,000送金時の総コスト
三菱UFJ国際送金¥7,500仲値+1〜2%約¥17,500
ゆうちょ国際送金¥7,500仲値+1〜2%約¥17,500
SBI新生GoRemit¥2,000約0.5〜1%約¥7,000
Wise¥400〜¥900仲値レート約¥3,500
ソニー銀行(外貨口座内)¥0約0.15%スプレッド約¥750

結論: 海外送金にはWiseを使う。日本の銀行送金の5〜10分の1のコスト。日本の銀行口座から資金を入れられる。

ソニー銀行の外貨口座は外貨の受取が多い人にはさらに安いが、設定が複雑。


口座振替の設定

口座開設後、すぐに口座振替(自動引落)を設定する。毎月コンビニで払い込みをする面倒と、支払い忘れの延滞料を防げる。

口座振替を設定すべきもの:

  • 家賃 — 管理会社に口座振替申込書をもらう
  • 電気 — 東京電力またはプロバイダー
  • ガス — 東京ガスまたはプロバイダー
  • 水道 — 区の水道局
  • 携帯電話 — docomo、au、SoftBank、格安SIM
  • 国民健康保険 — 自営業者の場合
  • 国民年金 — 自営業者の場合

詳しくはライフライン開設ガイド料金支払いガイドを参照。


うまくいかない時

症状 原因 解決方法
「口座を開設できません」と言われた 在日6ヶ月未満、または職員の外国人対応経験不足 ゆうちょ銀行を試す。別の支店を試す。勤務先の紹介状を持参。
2週間経ってもキャッシュカードが届かない 郵便配達の問題、郵便受けの名前表記なし 郵便受けにカタカナ/ローマ字で名前を表示する。銀行に問い合わせ。
ネットバンキングの設定ができない 日本語のみのインターフェース SBI新生銀行かソニー銀行なら英語で操作可能。ゆうちょは友人に手伝ってもらう。
ATMでキャッシュカードが使えない カード未有効化、または対応外のATM 最初の取引は自行ATMで。初回は自行ATMでの有効化が必要な場合あり。
勤務先が「三菱UFJ/SMBCでないとダメ」と言う 給与振込先の銀行を指定する会社がある ゆうちょ銀行への振込が可能か確認。最近の給与システムはほぼ全銀行対応。
印鑑を紛失した 物理的な紛失 在留カードとパスポートを持って銀行へ。新しい印鑑で再登録またはサインに変更。30分以上かかる。

よくある質問

Q: 観光ビザで銀行口座は開設できる?

A: できない。住所登録済みの在留カードが必要。旅行中の現金引出はセブン-イレブンのATMを使うこと。


Q: 来日6ヶ月未満。どうすればいい?

A: ゆうちょ銀行が最善。郵便局に住所登録済みの在留カード、パスポート、電話番号を持参。セブン銀行もオンライン申込で開設できる可能性がある(機能は限定的)。


Q: 印鑑は必要?

A: 必須ではない。ゆうちょ銀行、SBI新生銀行、ソニー銀行はサインで開設可能。印鑑を使う場合は安全に保管すること。紛失すると再登録手続きが必要。基本的な印鑑は¥100〜¥3,000で購入可。


Q: 海外送金を安くするには?

A: Wiseを使う。銀行の国際送金は手数料¥7,500+為替上乗せ1〜2%。Wiseは手数料¥400〜¥900で仲値レート。定期的に大きな金額を送る場合はソニー銀行の外貨口座も検討。


Q: 帰国後も日本の銀行口座は使える?

A: 原則、帰国前に解約すべき(非居住者の口座は凍結される可能性あり)。実際には最終給与の受取や残りの請求書の決済のために一時的に残す人も多い。銀行に出国日を通知しておくこと。


関連ガイド


まとめ

  1. 最初はゆうちょ銀行 — 来日6ヶ月未満でも確実に開設できる唯一のメジャーバンク。
  2. 6ヶ月後にSBI新生かソニー銀行を追加 — 英語対応、ATM手数料の安さ、海外送金の安さ。
  3. 海外送金はWiseを使う — 銀行の国際送金¥7,500+に対し、Wiseは¥1,000以下。

次のステップ: 住所登録がまだなら先に区役所で登録。その後、最寄りの郵便局に在留カード・パスポート・電話番号を持参。1時間以内に口座が開設できる。


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